
革ができるまで
革は、腐敗しないよう化学的に安定させた動物の皮です。その安定化が「なめし」であり、その他の工程はすべて、その準備か、なめし後に革を整える作業です。
全体の流れは、原皮を選び、不要なものを取り除いてきれいなコラーゲンにし、なめし、着色して柔らかくし、表面を仕上げるというものです。この流れのどこに時間をかけるかで、タンナーから生まれる革の種類が決まります。
原皮
原皮は副産物です。牛は食肉や乳製品のために育てられ、皮は利用されなければ廃棄物になります。
品質は、タンナーに届く前に決まっています。気候は重要で、寒冷な地域の原皮はコラーゲンが緻密で、銀面が引き締まる傾向があります。動物の生涯も影響します。傷痕、虫刺され、有刺鉄線による痕跡は、修正せずに仕上げる革ではすべて見えたまま残ります。
未処理の皮は数時間で傷み始めるため、屠畜後すぐに塩で保存処理をするか、冷却します。
なめしの前処理
なめしを行う前に、皮から不要なものを除き、きれいなコラーゲン繊維にする必要があります。最も語られない工程ですが、数日かかります。
保存処理で失われた水分を戻すために皮を水に浸し、次に石灰で処理して毛を緩め、繊維構造を開きます。毛と残った肉を取り除き、石灰を中和してから、繊維束を結び付けている物質を分解する酵素で処理します。
繊維をどこまで開くかは、工程の中でも特に大きな判断です。十分に開いた皮はしなやかになります。開き方が足りないものは、その後何をしても硬さが残り、油分や仕上げをいくら加えても補えません。
皮を層に分けるのも、この段階です。厚い皮を分割機に通し、水平方向に分けます。上層には銀面があり、フルグレインまたはトップグレインになります。下層はスプリットになります。
なめし
なめしでは、なめし剤をコラーゲンに結び付け、繊維が腐敗しないようにします。主要な方法は二つあり、それぞれ性質の異なる革を生みます。
| 植物タンニンなめし | クロムなめし | |
|---|---|---|
| なめし剤 | 栗やミモザなどの樹皮から得る植物タンニン | クロム塩 |
| 時間 | 数週間 | 数時間 |
| 仕上がり | 張りがあり、形を保つ性質を持つ | 初めから柔らかく、しなやか |
| 色 | 温かみのある自然なタン色 | 染色前は淡い青灰色 |
| 時間による変化 | 色が深まり、経年変化を生む | 風合いが育つというより摩耗する |
| 世界の生産量に占める割合 | 少数 | 大多数 |
植物タンニンなめしでは、ピットや木製ドラムを使い、徐々に濃度を高めたタンニン液で数週間かけて処理します。タンニンは植物から抽出するポリフェノールで、皮の厚さ全体にわたって結合します。また、光に反応する性質があるため、経年変化を生むのは植物タンニンなめしの革だけです。
クロムなめしは、無機塩を使い数時間で皮を安定させます。そのため世界の生産の大半を占めています。より柔らかく均一で、耐水性の高い革になりますが、光に反応する植物タンニンがないため、経年変化は生じません。
私たちのPerpetual Leatherは、栗とミモザの抽出物を用い、木製ドラムで四十日かけて植物タンニンなめしを施しています。
再なめし・染色・加脂
なめしの後には三つの工程があり、それが仕上がった革の手触りのほとんどを決めます。
再なめしは、ふくらみや張りを加え、革の性質を調整します。
染色は色を加える工程です。厚さ全体に浸透する透明な染料は銀面を見せたまま、アニリンレザーを生みます。表面に顔料を施すとセミアニリンや顔料仕上げの革になり、使う量に応じて銀面を覆います。
加脂は、繊維構造に油分を行き渡らせ、乾燥時に繊維同士が固着せず滑り合うようにする工程です。しなやかさに大きく寄与します。良い革が届いた時点で、必要な油分の大半をすでに含んでいるのは、この工程によるものです。
乾燥と機械加工
手触りを決める工程であり、多くの解説がまったく触れていない部分です。
乾燥の仕方によって、革の仕上がりは変わります。繊維が保持された位置で固まるため、引っ張った状態で乾かす革は、自由な状態で乾かす革より硬くなります。
乾燥後には、機械で革をほぐします。ステーキングでは、繰り返し曲げることで、乾燥時に生じた繊維の結び付きをほぐします。ミリングは、ドラム内で数時間革を揉みほぐす加工で、さらに柔らかくし、銀面に丸みを持たせます。どの程度行うかは意図的に決められます。ここまで同じだった二枚の皮でも、タンナーを出るときにはまったく異なる手触りになります。
このため、柔らかさはなめし方だけの性質ではありません。植物タンニンなめしの皮も、ここで非常に柔らかくできます。硬い革が硬い理由の一つは、この加工を施していないことです。
仕上げ
最後の工程で表面を決めます。銀面を露出させるアニリンレザーのように、ほとんど何もしない場合もあります。一方、通常は先に研磨・修正した表面の上へ、シーリング層、顔料の下塗り、トップコートを重ね、多層の被膜を作る場合もあります。
熱した金型で模様を押し込み、シボ革やサフィアーノにすることもあります。仕上げのどの段階で型押しを行うかは、タンナーによって異なります。
理解しておきたいのは、厚い仕上げ層は皮の上にある別の素材だということです。どのくらい持つかは、仕上げ層の作り方と接着の良さに左右されます。それは下の革ではなく、仕上げの問題です。
必要な時間
クロムなめしでは、原皮を一日でなめし終えられます。植物タンニンなめしには数週間かかり、最も時間をかける伝統的な方法では、さらに長くなります。
この違いが経済的な理由のすべてであり、世界の革のおよそ九割がクロムなめしで作られる理由です。
タンナーから完成品へ
タンナーが供給するのは、一枚ずつの革です。その先は別の手仕事になります。革のどの部位をどこに使うかを選び、裁断し、革端を折り込める薄さまで漉き、組み立て、縫い合わせます。
パネルをどこから切り出すかは、非常に重要です。背骨に沿うベンズには原皮で最も均一な繊維があり、形を保ちます。腹部は繊維が緩く、同じようには保てません。
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